いい夢みれますように

燦たる明日を夢見て、家賃を守りながらコンビニ飯を食う毎日。箸をクラックせんばかりに力が入る右手。毎晩のようにギリギリと音を立てる歯軋り。そして、何気なく空き缶をつぶすように、自分は静かに堪忍袋の緒を紐解いた。

こう見えて、ほんの2時間前ぐらいまでは、いきなり死角から現れた北斗晶にプロレス技をかけられ、髪を引きずり回されたあげく東京湾に向かって投げっぱなしジャーマンをキめられても、腕いっぱいにゴミを拾ってから笑顔で上陸出来るぐらいには浮かれていた。

自分は元々堅実なタイプだ。いつ得られるかもわからない納得内定より、確実に得られる内定を選択するはずだった。しかしノリで内定を捨てて就留をキメタ

とまあ、あくまで楽観的ではあるものの、近頃はなぜか本当にケツ汗の量が凄まじい。恐らく本能が本気で止めにかかっているのだろう。しかし自分はわかっている、リスクを冒さなければリターンは得られない。おばあちゃんもそう言ってたし、普通のセックスをしなければ奇跡のセックスには巡りあえない。

もちろん不安もある。だから、今日はせめて良い夢を見られるよう、少し枕でも高くして眠りにつこうと思う。

bebegogo 19時間前